私がDINKSになった理由、それは子供を育てることに幸せな未来がイメージできなかっただけのことです。
20代前半の時に5年間付き合った彼女は早く子供が欲しいと言っていました。
その͡娘のことは好きでした。
でもその娘と結婚して子供を作って、普通の家庭を築くことに幸せな未来を描けませんでした。
結局、自分は仕事が好きなんだなと。
仕事以上に愛せるものなんてないんだなと。
子供を作って家庭の幸せを築くことよりも、ずっと仕事に没頭している方が自分らしいと。
彼女のことは好きだったから別れたくない、でも共通の未来は描けない。
だからずっとそれに自分で気づかないフリをしてきたんだと思います。
でも5年も彼女と付き合って、やっぱりお互いに将来のことを考えた時に、あまりにも幸せの定義とか価値観が違うなと。
この娘と結婚しても、どちらか、あるいは両方がずっと我慢して生きていかなきゃならない。
そう思った時に、別れるのがベストだという判断になりました。
あれから7年、彼女は2児の母に、私は同じ価値観を持った別の女性と結婚してDINKSなり、幸せに生きています。
結局、どれだけ相手が好きでも、相手のために自分の大事な価値観を我慢して生きても幸せにはなれない。
自分に素直になった結果、その時はつらくても長い目で見れば絶対にこれで良かったと思えます。
さて、結婚しているのに「子供を作る気はありません」と言うと
「なんで結婚したの~」
「子供はかわいいよ~絶対作った方がいい!」
「長男なら子孫を残すのが使命だ!」
なんて毎回言われます。
自分がマイノリティだということは理解しています。
でもマイノリティでも自分の気持ちに素直に生きたほうが、良い人生が送れると思います。
結局、僕がDINKSになったのは、元々持っていたけど気づかないフリをしていた自分の価値観に素直になっただけなのです。